【2023年(春)】人材派遣会社の比較!派遣の活用と選び方を徹底解説
人材派遣の活用を検討しているが、派遣会社がたくさんありすぎて分からない……と、お悩みではないですか?
それもそのはず、全国には約40,000の派遣会社(労働者派遣事業許可事業所)が存在しています。(出典:一般社団法人日本人材派遣協会「労働者派遣事業の令和元年6月1日現在の状況(労働者派遣事業・都道府県別)
この約40,000社ある派遣会社からどのように選べばいいのかポイントをお伝えします。
人材不足の解消や人材採用に関してのお悩みの場合、
人材派遣やアウトソーシングなどを活用することにより解消する方法も一つです。
まずは問い合わせしてみましょう。
人材派遣の仕組み
そもそも人材派遣とは、いったいどういった仕組みなのかをまずご説明します。
なんとなく知っている方も多いとは思いますが、詳しい仕組みまではわからいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
人材派遣は、労働者派遣法(労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律)によって「自己の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ、他人の指揮命令を受けて、当該他人のために労働に従事させることを業として行うこと」と定められています。つまり、「労働者が雇用契約を結ぶ会社」と「実際に仕事をする会社」が別であるということを表します。「労働者が雇用契約を結ぶ会社」を派遣元といい、「実際に仕事をする会社」を派遣先といいます。
この派遣元となる派遣会社は、厚生労働大臣よろ労働者派遣事業許可証を所得していることが前提となります。許可証を取得している派遣会社必ず許可番号が取得しているので必ず確認が必要となります。許可番号(派00-123456) があります。
正社員や、契約社員、パート従業員、アルバイト従業員は企業と直接雇用契約を結んで働くことになりますが、派遣社員(派遣スタッフ)が雇用契約を結ぶのは派遣会社(派遣元)で、業務の指揮命令については派遣先企業(派遣先)から受けることになります。
給与の支払いや福利厚生については、派遣社員(派遣スタッフ)は派遣先の企業ではなく雇用元となる派遣会社(派遣元)が対応します。派遣先企業は派遣会社と結んだ派遣料金を支払うことになります。
人材派遣サービス企業の選び方
人材派遣サービスは、大手だけでも何社もあります。
そのため、どのような基準で選ばいいのか、選定のポイントとしてまずは次の3点を理解しておくことが必要です。
・派遣形態
・対応エリア
・対応職種
それぞれのポイントについて詳しく解説していくので、派遣会社選びの参考にしてみてください。
派遣形態
派遣形態というのは、登録型派遣、常用型(無期雇用)派遣、紹介予定派遣の3つがあり、どのような形態で働いてほしいのかをきちんと理解しておくのが大切です。
では、まずこの3つの形態について解説していきます。
■登録型派遣
■常用型(無期雇用)派遣 ■紹介予定派遣 |
登録型派遣とは
「登録型派遣」は派遣会社に登録し、派遣先となる会社との派遣会社間の派遣契約で定められた期間の雇用契約(有期雇用)を派遣会社と結びます。
「登録型派遣」は派遣先企業Aとの契約が終了した場合、雇用契約も終了するため、次の派遣先企業Bでの就業がスタートするまで給与は発生しません。
ようは期間限定の雇用契約(有期雇用)となりますので、依頼する派遣先企業も繁忙期などの期間限定で人手がほしいときに依頼することが多い形態です。
派遣業界では「スポット」という短期単発のお仕事として取り扱われることが多いですね。
働く方も自分にあった働き方として、期間限定でお仕事探される方が多く特に学生、主婦、ダブルワーカーなどの「プライベート(習い事)の時間を確保したい」「残業ができない」という働き方を重視する人が多い形態です。
登録型派遣のメリット・デメリット
メリット
・必要な時期や期間限定で募集が出来る
・1日からのスポットでの頼むことが出来る
・派遣会社が雇用するので、給与支払いなどの手間が無い
デメリット
・急な期間延長などに対応してもらえないことがある
・プロフェッショナルな人材が少ない
常用型(無期雇用)派遣とは
「常用型(無期雇用)派遣」は、派遣会社を社員として常時雇用している社員を企業に派遣する仕組みです。「派遣」と「常用」という言葉の組み合わせなので戸惑う方も多いですが、これは登録型派遣とは違い、派遣先企業での終了期間が終了しても、派遣会社と雇用関係が継続しており、雇用関係が終了することなく新たな企業に派遣されます。もしすぐに新たな派遣先が見つからない場合でも次の派遣先が見つかるまで給与が支払われます。
常用型派遣は専門的知識や経験を有しており、なおかつ優秀な人材を柔軟に活用したいという派遣先のニーズにマッチするために、比較的長期のプロジェクトを抱える情報技術や、研究機関、メーカーの開発部門、設備・工事管理、生産管理など技術系を中心に広く希望される派遣先企業が多い形態です。
このように常用型派遣に多い職種は、理系や専門分野が多い印象があるかもしれませんが、経験が必要で独自の内容などが有される経理などの事務系や、人事などの管理系、販売のプロフェッショナルを募集しているところも多くあります。また高齢化社会に伴い、介護や福祉系の専門知識と経験を有する人の常用型派遣をおこなう会社も見られます。
常用型(無期雇用)派遣のメリット・デメリット
メリット
・自社採用では集められないプロフェッショナル人材を派遣してもらうことが出来る
・未経験からでも長期就業が前提ですので、戦力になることが多い
・派遣会社が雇用するので、給与支払いなどの手間が無い
デメリット
・プロフェッショナル人材のため料金が高いことが多い※相場の理解が必要
紹介予定派遣とは
「紹介予定派遣」は、派遣期間の後に派遣先企業と直接雇用を結ぶことを前提とした派遣のことです。
これは派遣期間を使用期間と考えている企業が多く試用期間を通して紹介予定派遣の方を直接雇用するかどうかを判断します。
もちろん試用期間(派遣期間)時に企業側から直接雇用を断ることも出来ますし、逆に派遣の方が派遣先業や業務が合わないと感じれば、派遣の方から断ることも出来ます。
このように紹介予定派遣をうまく活用すれば、面接だけでは分からない実際の仕事ぶりを確認してからの直接雇用にするのかの判断をすることができるのです。
紹介予定派遣ののメリット・デメリット
メリット
・試用期間(派遣期間)で働きぶりを見てから判断が出来る
・派遣期間の給与支払いなどの手間が無い
・自社採用では出会えない人材に出会うことが出来る
・採用の判断をしてからの紹介料の支払いでコストが限定的に出来る
デメリット
・労働者派遣と人材紹介の2つ許認可を持っている企業でないと紹介予定派遣が出来ない
・登録型派遣や常用型(無期雇用)派遣より人材の紹介数が少なくなってしまう
対応エリア
人材派遣会社によって、対応できるエリアの違いがあります。
大手の派遣会社であれば、全国の主要都市に支社や支店があり、どこでも対応可能なことが多いです。そのため大手の派遣会社だけに頼めばいいのではと考える方もいらっしゃいますが大手ですと都市部での人材に募集は積極的な傾向がありますが、都市部から少し離れた勤務地などの募集ですとすぐに対応が難しいことも多いのも事実です。
そういった場合は、小回りの利く地域密着型の派遣会社に依頼するのも重要です。
対応エリアを確認して、対応可能であれば大手と地域密着型の派遣会社両方に依頼を出すのをおすすめします。
対応職種
人材派遣会社によって、得意な職種や業界というものがあります。
特に特化型の人材派遣会社であれば、特定の業界や職種に深い理解があり国家資格や珍しいスキルを有している人材がいらっしゃったりします。もしくは、業界の事を担当営業さんが理解していることが多く、業界特有な内容や業界の専門用語も理解しており話がスムーズなことが多く、人材のマッチングしやすいと言えるでしょう。
派遣会社の依頼する際は、その派遣会社が得意な業界や得意な職種を理解しておくと非常にスムーズに人材調整をしてくれます。
人材派遣会社を活用する上でよくある質問
最後に、人材派遣を活用する上でよくある質問をまとめました。
● 人材派遣会社の費用の相場はどれくらい?
● 派遣会社に問い合わせるとどうなるの?
● 派遣会社はどうやって比較検討すれば良いの?
● 派遣が対応できない業務はあるの?
● 発注するなら大手と特化型のどっちが良いの?
それぞれ詳しく解説します。
人材派遣会社の費用の相場はどれくらい?
人材派遣の料金相場は職種や地域によって異なります、一概に言い切ることはできません。
ここでは一例として、首都圏の軽作業の経験不問案件における相場を表にまとめました。
派遣料金 | 拘束時間 | 休憩時間 |
約14,000円~ | 8時間 | 1時間 |
約11,000円~ | 6時間 | 30分 |
約7,700円~ | 3時間 | なし |
派遣会社に問い合わせるとどうなるの?
人材派遣会社の比較のために料金などについて問い合わせると、営業電話がかかってくることも少なくありません。
営業電話は面倒くさいという方は「ヒトクル」の無料一括見積もりをご利用ください。
派遣会社はどうやって比較検討すれば良いの?
人材派遣会社の公式サイトに記載されている情報はどの会社も似たような内容ばかりで、比較するのが難しいと感じる方も多いかもしれません。派遣会社のWEBサイトで見るべきポイントとしては、
● トップページのアピール
● 登録しているスタッフの人数
● 求人の内容
の3点が挙げられます。
まずトップページのアピールで、その派遣会社の特徴が大まかに分かります。次に登録しているスタッフの人数によって、発注した後のミスマッチリスクを回避しやすくなります。そして求人の内容で、主にどのような案件を扱う人材派遣会社なのか判断できます。
派遣が対応できない業務はあるの?
派遣で対応できない以下のような業務もあります。
● 警備業務
● 建設業務
● 港湾運送業務
● 医療関連業務
● 士業務
これらは法律で禁止されており、違反した場合は労働者を派遣した派遣会社に1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられます。
発注するなら大手と特化型のどっちが良いの?
どちらにもメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが良いとは言い切れません。
大手は管理がしっかりとしている傾向がありますが、希望条件と異なる場合もあります。発注したい案件によって慎重に検討する必要があるでしょう。
まとめ
派遣会社を選ぶ時の3つのポイントはご理解いただけたましたでしょうか。
派遣会社を選ぶ前に、まずはどんな業務を依頼したいのか、依頼するときに派遣会社に対する要望などをまとめておくと良いでしょう。
依頼する前にまとめておくと良いこと
・期間(いつから、いつまで)
・何人必要
・業務内容 ※できるだけ明確に
・勤務地
・依頼予定金額(派遣料金)
このくらいはまとめておくと、派遣会社に依頼する際にスムーズです。
少しでも、派遣会社に依頼される方の手助けになればと幸いです。
ご自身で派遣会社を探すのが手間だったり、めんどくさいとお思いでしたまずはヒトクルに丸投げでご相談ください。
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法人での派遣をお考えの場合は、ぜひヒトクルまでご相談ください。